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愛だけあれば何でもできる


by kaedemou

[置頂]約法三章

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# by kaedemou | 2008-12-31 23:59
秀麗と劉輝~あなたに会えてよかった~

聞き取る&通訳:KAEDE
聽寫&翻譯:KAEDE備注:劉輝用紫色 秀麗用紅色 秀麗&劉輝用黑色

日本語原文


  幼い頃から、余はずっと目を瞑り息を潜めていた。腹違いの兄たちに見つからないように、暗闇に見つかり飲み込まれてしまわないように、隠れ続けていたが、大好きだった清苑兄上が側にいる時だけは別だった。余は清苑兄上と一緒にいる時は生きていた。この世の中で、清苑兄上だけが余の側にいてくれた。その温もりが愛しいかった。だが、清苑兄上はある日いなくなってしまった。余は泣いた。さびしくて泣いた。そして目を瞑った。これまでより強く。何も見ない、何も考えたくない、心を眠らせた。王になりたいと願ったことはない。それなのに余は王になってしまた。自分で望んだわけではない。王に相応しいものは他にいるから、王になってからも余は眠っていた。いつか兄上が帰ってくるその日まで、余の魂は眠り続けるはずだった。偽りの玉座に座ってその日を夢見て、待ち続けた。

  市井ではどうしようもないバカ殿だっと噂されていたわ。政を全くしないで、ただ玉座に座っているだけのバカ殿だって。私はがつんと言ってやりたかった。いつの世の中でも、苦しんだり、悲しんだりする民はたくさんいるわ。私たち一般庶民がいくら駆け回ってもできることには限りがある。「助けたい」と、「何とかしたい」と、どれほど強く願っても、そんな力はない。誰かを助けたり、物事をよいほうに持っていくことのできる立場にある王が何もせずにいるのは許せなかった。無責任だって。ちゃんと政をしてくださいって。目を開いて、世の中を見てくださいって。王に訴えたかった。だけど、女の私は官吏にはなれない。王宮に入ることもできない。とても王に直接言葉を届かせることはできない。だから、宵太師の依頼を引き受けたの。お金じゃないわ、お金じゃ。いいえ、まあ、正直お金に目が眩んだのもあるけど。依頼の内容を聞いたのは金に目が眩んだあとだけど。だけど、嘘じゃないわ。ずっと王に訴えたかった。どんな形でも。王に会えば、そして話を聞いてもらえば、どんなバカ殿だって、分かってもらえる。世の中をよりよい方向へと、導く政をしてもらえるかもしれない。そう思った。

  桜の木の下で、余は一人の少女と出会った。それが秀麗だった。

  桜の木の下で、私は一人の美しい男の人と出会ったわ。それが劉輝だったの。

  秀麗は綺麗な目をしていた。真っすぐに余を見つめた。信念に満ちた輝きをたたえていた。そして、余に言いたいことがあるといった。

  劉輝の目を見て思ったわ。この人ならきっと分かってくれるって。

  秀麗は余に政をするようにといった。できる力があるのなら、それを使って欲しいといった。それは、余にとっての目覚めの合図だった。秀麗が眠り続けていた余の魂に光を当ててくれたのだ。清苑兄上がいなくなって以来だ。側にいれてくる秀麗の温もりがとても愛しい。そして、秀麗だけではない。余の側には余を思ってくれるものたちがいた。楸瑛、絳攸、そして靜蘭。皆側にいてくれた。誰かの温もりに包まれる何って幸せなことだろうか。気がつけば暗闇を恐れることはなくなっていた。

  バカ殿って言われてだけど、劉輝はバカじゃなかった。むしろ凄く頭が良くて、純粋で、もしかして結構良い王様になるんじゃないかしら。そう思うようになったわ。絳攸様も、藍将軍もはっきりとは言わなかったけれど、同じように感じていたと思う。だから、二人とも劉輝からの信頼の証『花菖蒲』を受け取ったんだわ。劉輝が政をしてくれる気がなって、そして良い王になると思えて、お金に釣られたとは言え…いいえ、なんでも。私も来たかいがあったというものよね。でも、劉輝、寝てる間には私の寝台に潜り込むのはやめてよね。未だにちゃんと確認できてないだけど、ほ、本当にあの時何もしてなかったんでしょうね。添い寝してただけでしょうね。私としたことは油断したわ。

  バカのフリをしていれば、何もしなければ、いずれ余は王に相応しくない、だったら別のものを王に立てよう。そいう動きが出でくるかと思っていた。だが、秀麗と会って、秀麗の想いに心を動かされ、余は王になる決心をした。余は王として相応し人間になりたかった。秀麗に側にいて欲しかった。秀麗が側にいれば、王になれる気がした。

  劉輝が王になる決心をしてくれた。政をするといてくれた。私の仕事は終わったわ。もともと偽の妃だったから。私は王宮を去らなくちゃならない。女だからという理由で官吏になれなかった私だけど。本の少しだけ国のために、王様のために役に立つことができたかしら。そう思ったの。短い間だけどいい夢を見せてもらったわ。ありがとう、劉輝。

  余は秀麗をはなしたくなかった。秀麗を側に置くにはどうしたらいいか。さらに秀麗が喜んでくれる手段ならなおいい。余はひらめいた。女人の國試受験を認めるのだ。そすれば秀麗は官吏になって、王宮に入って、余の側に置ける。秀麗も夢が叶って喜ぶ。一石二鳥。素晴らしい考え。だが、余もあとで少しだけ失敗したと思った。秀麗が官吏になったとして、頑張って、頑張って、出世していたとして、どんどん余の妃からは遠さかっていく。忙しくなって、余と顔をあわすことも間々ならなくなる。

  劉輝が私のために頑張ってくれたの。嬉しがったわ。夢が叶うかもしれない。諦めなくていいかもしれない。ありがとう、劉輝。絳攸様に勉強を教えてもらったりして、何とか國試に合格できて。夢への第一歩を踏み出すことができた。初めての女人官吏だと言うことで、辛い目にもあったけど。ずっと叶わないと思っていた夢が叶ったんですもの。ちょっとやそっとじゃめげないわよ。とはいっても、さすがにちょっとめげそうになった時もあったわ。だけど、力になってくれる人もたくさんいた。影から見守ってくれる人もいた。劉輝も見守ってくれていたのよね。

  余は秀麗が大事だ。側にいて欲しいと心から願っていた。秀麗が官吏になれば、それが叶うかと思っていた。余は王でもある。秀麗に民のために政を行うと約束もした。だから、余は彩雲国のために何か一番いいか考えて影月とともに秀麗を茶州の州牧として任命した。余の願いは秀麗が側にいてくれたこと。王とはまことに辛いものだ。

  劉輝は茶州に旅立つ私に『蕾』をくれた。劉輝の気持ちが痛いほど分かった。でも、私はただ「ありがとう」としか言えなかった。劉輝が民のためを思ってした決断。私はその決断に答えなくてはいけない。私の役名は茶州に行け、民のために自分の仕事をすること。絶対にやり遂げてみせる。民のため、自分のため、劉輝のために。

  秀麗はどんな困難にぶつかっても、けしって諦めない。官吏として一歩また一歩と着実に前々と進んでいく。

  劉輝は悩みながらも一歩また一歩と本当の王らしくなっていく。

  秀麗、王とは辛いものだ。秀麗をどれだけ思っていても王の力で秀麗の心は動かせない。劉輝個人ではなく、王としての判断を行うと、秀麗はどんどん余の手から遠ざかっていてしまう。だが、諦めたりはしまいぞ。一人の男としていつか秀麗を振り向かせてみせる。

  楽しいことも辛いことも、悲しいことも苦しいこともたくさんたくさんあったけど。ねえ、劉輝、あなたに会えてよかった。

  秀麗、余は秀麗に会えてよかった。

  心からそう思う。

  誰もが認める王になってみせる。その時秀麗に側にいて欲しい。

  劉輝が立派な王になったら、その時あたしは…


中文翻譯

  從幼時起,朕就一直緊閉雙眼,屏住呼吸。爲了不被同父異母的皇兄們找到,爲了不被黑暗吞噬,一直隱藏著。不過,只有在朕最喜歡的清苑皇兄身邊時是例外。朕和清苑皇兄在一起時才覺得自己是活著的。在這世上,只有清苑皇兄會陪在朕的身邊。朕非常迷戀那份溫暖。但是,有一天,清苑皇兄不見了。朕哭了,孤寂地哭了。於是,朕又閉上了雙眼。比之前更頑固地閉上了雙眼。什麽也不看,什麽也不想,讓心就此沉睡。朕并不想成為王,卻登上了王座。這并不是朕自己想要的。還有其他人更適合成為王,所以,就算朕已經登基為王還是繼續沉睡著。在皇兄回來的那天之前,朕的靈魂將一直沉睡不起。坐在不屬於朕的王座上,夢想著,等待著那天的到來。

  民間都傳說他是一個無藥可救的昏君。完全不理會政事,只是坐在王座上的昏君而已。我真想好好打他一頓。不論何時,這世間都有成千上萬正在遭受痛苦悲傷的百姓。我們這種老百姓再怎么四處奔波,也是有限的。「想幫他們」、「想為他們做些什麽」、再怎么強烈的期望,也心有餘而力不足。身為一個有能力幫助他人,將事物引往好的方面發展的一國之君卻什麽也不做是不能原諒的。太不負責了。請好好處理政務。請睜開雙眼看看這個世間吧。我想對王說王。但是,身為女子的我無法為官。也無法進入王宮。所以根本沒有把發把這些話直接對王說。所以,我才接受了宵太師的委托。不是為錢哦不是為錢。不是,那個,老實說確實也有一部分是被錢蒙蔽了雙眼。雖說是被錢蒙蔽了雙眼之後才聽到委托的內容依頼的。可是,我不是說謊哦。我一直想告訴王。不管用什麽方式。如果見到王,讓他聽到我這番話,不管是多么愚蠢的昏君也能明白的吧。或許他的勤政能將這世間引向好的方向。我是這樣認為的。

  櫻花樹下,朕邂逅了一名少女,她就是秀麗。

  櫻花樹下,我邂逅了一名俊美的男子,他就是劉輝。

  秀麗有一雙漂亮眼睛。坦率地,毫不掩飾地看著朕。閃耀著充滿信念的光輝。接著,她說有話要對朕說。

  看著劉輝的眼睛,我想,如果是這個人的話,一定能明白。

  秀麗說希望朕能處理政事。既然有能力辦到,希望朕能使用這份權力。對朕來說,這是蘇醒的信號。秀麗爲朕一直沉睡著的靈魂照進了一絲陽光。這是自清苑皇兄不見了以來第一次。朕身旁的秀麗的溫暖也十分讓人迷戀。接著,不僅是秀麗。朕的身邊也有了為朕著想的人們。楸瑛、絳攸還有靜蘭。大家都陪在朕身邊。被溫暖的感覺包圍是何等幸福的感覺啊。等朕察覺時,早已經不再畏懼黑暗。

  雖然被叫做昏君、劉輝可一點也不笨。非但如此,他還很聰明,很單純,或許他能成為一名賢明的明君呢。我這么想著。絳攸大人也好,藍将軍也好雖說沒有清楚的說出來,不過我想他們跟我想的一樣。所以,他們兩人從劉輝那裡接受了信頼的證據『菖蒲花』。劉輝開始有心思處理政務了,我想將來他能成為一個明君。雖說是因為錢才上了鉤的……不,沒什麽。我想我來這趟也就有價值了。不過,劉輝,就寢的時候,別再偷偷溜到我的床上來了哦。雖說到現在我還沒有確認過,真,真的那時候什麽也沒有發生,對吧。只是在旁邊陪著睡,對吧。我做事真是粗心大意啊。

  裝出愚蠢的樣子,什麽也不做,總有一天會有人認為,朕不適合做王,那么就乾脆另立新王吧。朕想會有人這么做吧。但是,朕遇到了秀麗。對秀麗動了心,朕決心要成為王。朕想要成為適合成為王的人。朕想要秀麗陪在朕身邊。只要秀麗在身邊,朕就有成為王的意愿了。

  劉輝下決心要成為王了。答應了要處理政務。我的任務結束了。原本我就是假冒的妃子。我必須離開王宮了。我就因為身為女子而不能為官。不是道我有沒有為國家盡一份綿薄之力,有沒有能幫上國君的忙呢。我這么想著。雖然只有短短數月,讓我做了個好夢。謝謝你,劉輝。

  朕不想讓秀麗離開。要怎樣才能讓秀麗留在身邊呢。如果能做些什麽讓秀麗更加高興就更好了。朕想到了。朕要讓女子也能參加國試。這樣一來,秀麗就能成為官員了,能進入王宮了,能留在朕的身邊了。秀麗也會因為夢想實現而高興。真是一石二鳥之計。絕妙的想法。但是,事後朕覺得還是有些微的失敗之處。秀麗為官之後,不斷努力,不斷努力,想要出人頭地。漸漸地,她離成為朕的皇妃越來越遠。她變得十分忙碌,慢慢連和朕見一面的時間也沒有了。

  劉輝爲了我而努力著。我非常高興。夢想可能會實現了,可能不會放棄了也說不定。謝謝你,劉輝。絳攸大人親自教導我課業,我終於國試及第。踏出了邁向夢想的第一步。由於我是第一名女性官員,遭了不少白眼,受了不少罪。但是,一直認為遙不可及的夢想終於實現了。這點小事休想讓我放棄。話雖如此,也會有一點點想放棄的時候。但是,有很多給我力量的人在,也有很多在暗中守護我的人在。劉輝也在守護著我吧。

  朕非常珍惜秀麗。從心底希望她能留在朕的身邊。朕想,如果秀麗成為官員的話,或許就能實現了吧。朕是一國之君。朕答應過秀麗要勤政為民。所以,朕以彩雲國的利益為首要考量,任命秀麗和影月一共擔任茶州州牧。朕的心愿是想讓秀麗留在身邊。一國之君真的很辛苦啊。

  劉輝賜與啟程去茶州的我『花蕾』。劉輝的心情我十分了解。但是,我除了「謝謝」什麽也說不出口。劉輝爲了百姓著想才下的如此決斷。我必須予以回應。我的職責便是前往茶州,爲了百姓做自己該做的事。一定要完成使命。爲了百姓,爲了我自己,爲了劉輝。

  秀麗不論遇到什麽困難,也決不放棄。作為官員,一步一步踏踏實實地向前邁進。

  劉輝一邊煩惱著,一邊一步一步地成為一名真正的王。

  秀麗,一國之君很辛苦。不管多么思念秀麗,朕也不能用王的權利來獲取秀麗的芳心。不是以劉輝個人,而是作為國君做決斷時,秀麗就離朕越來越遠。但是,朕決不放棄。有朝一日,作為男人能得到秀麗的垂青。

  發生過很多快樂的事,難過的事,悲傷的事,痛苦的事。嗯、劉輝、真慶幸能與你相遇。

  秀麗,朕慶幸能與你相遇。

  我(朕)從心底裡這么想。

  朕要成為無可爭議的明君。到那時,朕希望秀麗能陪在朕身邊。

  將來劉輝成了明君。到那時我……
# by kaedemou | 2008-03-15 03:10 | その外
オリジナル朗読CDシリーズ 続 ふしぎ工房症候群 EPISODE.2 「もう誰も愛せない」——小西克幸
原創朗読CD系列 續 不可思議工房 第二章 「再也不能愛上任何人了」——小西克幸

日文臺本聽寫&翻譯:KAEDE

12 老夫婦
  つっと、涙が頬を津だった。僕は思わず顔を両手で覆い、下を向いてふさぎこんでしまった。すると、頭の上から声が聞こえた。
  「どうかしましたか?」
  ふっと顔を上げると、そこに、見知らぬ老夫婦らしき人の姿があった。心配そうに僕の顔を覗き込んでいる。
  「あっ!いいえ、何でもありません。」
  「ずいぶんお顔の色が悪いようだが」
  夫と思われる老人がなおも心配そうに僕を見ている。
  「大丈夫です。ちょっと目眩がしたものだなら。すみません。心配をおかけして。」
  「そい、ならいいんだが。若い者は無理をしがちだからなあ。気を付けなさいよ。」
  「えっ?」
  無理という言葉を聞いて、何か胸にこみ上げて来るものを感じた。この時、初めて目の前の老夫婦の姿をまじまじと見た。僕のことを心配しながら、二人の表情は非常に穏やかで幸せを感じさせるものだった。仲良く手を繋ぎ、お互いを支え合うようにして立っているその姿も、僕にはとても眩しく感じられた。どうしたら、あんな風に生きていけるんだろう?どうしたら、あんな幸せそうな顔ができるんだろう?僕の視線に気づいて老人が不思議そうな顔をした。
  「私達になにか?」
  僕は慌てて打ち消すように言った。
  「い、いいえ、すみません。あまり仲が良さそうだから、ついに…」
  老夫婦は顔を見合わせて、笑みを浮かべた。
  「そんなに仲が良さそうに見えたかね?」
  「あっ、はい!どうしたら、そんな風になれるのかなって。」
  老人はにっこりしていた。
  「私達はね、お互いを必要としているから、こうやって、ずっと一緒にいるんだよ。」
  そう言ってから、老夫婦は「体に気を付けなさいよ。」とまた言い残し。その場を去っていた。
  人生はゆっくりと歩いていくもんだよう。どうでもいい加減な、もの静かな足取りだった。その後ろ姿を見送りながら、僕は漠然と老人の言葉についた考えていた。「無理をしない。」、「お互いを必要としている」。僕にはその言葉の持つ意味がはっきりと分かったわけではなかったのが、心が安らぎ。そんな印象を受ける言葉だった。


12 老夫婦
  突然,我淚流滿面,不禁用雙手遮住臉,沮喪地低下了頭。隨後,聽到上方傳來聲音。
  「你怎麽了?」
  猛地擡起頭,我看到了一對陌生的、看似老夫婦模樣的人站在那裏。滿臉擔心的偷偷看著我。
  「啊!不,沒什麽。」
  「可是你的臉色很不好啊」
  可能是丈夫的老人很擔心的看著我。
  「沒事。我只是有點頭暈。抱歉,讓您擔心了。」
  「是嗎?那就好。年輕人做事往往太過勉強。要當心身體哦。」
  「嗯?」
  聽到「太過勉強」這個詞,心中有一種不知名的情緒湧了上來。此時,我才開始認真地打量著起眼前的那對老夫婦。那對老夫婦在擔心著我的同時,臉上的表情卻非常平靜讓人有到幸福感覺。兩人恩愛地手牽著手,相互扶持地站立著的樣子,讓我覺得十分的耀眼。要怎樣做,才能像那樣生活呢?要怎樣做,才能有那麽幸福的表情呢?老人感受到了我的視線,一臉的不解。
  「我們有什麽不對嗎?」
  我急忙否認。
  「不、不是。對不起。您們看起來非常恩愛,我忍不住就…」
  老夫婦互相看了一眼,笑了起來。
  「我們看上去這麽恩愛嗎?」
  「啊,是!要怎樣才能像您們這樣呢?」
  老人微笑著。
  「我們啊、一直彼此互相需要,所以,才能像這樣一直在一起呀。」
  說完后,老夫婦留下了「要注意身體哦。」這句話,離開了這裡。
  人生的路是要慢慢走的。不管怎樣都要保持適當的、安詳地的步調。目送他們遠去的背影,我同時在茫然地思考著老人的話。「不要太過勉強。」、「彼此互相需要。」。也許我並不能完全理解這個些話的含義,但是它們讓我心安。這些話給我留下了非常深刻的印象。

13 あるがままに
  「喉が渇いたなあ。」
  病みあがりの散歩に少し疲労感に覚えた。部屋に戻ってから僕は喉を潤すためコップを手に取った。
  コップは二つあった。分かれた彼女はお揃いで買ってきてくれた。ガラスなおしゃれなカップだった。その一つに、冷蔵庫から取り出した水を茫としてながら注いでいたら、うっかり溢れてしまった。慌ててコップを掴むと手が滑り、今度は床に落ちって、ガッシャンと音をたてて、割れてしまった。
  「おっ!」
  僕は呆然と割れたコップを見つめた。床には水が広がっている。戸棚にあるもう一つにコップに目をやると、何だかやるせない気持ちでいっぱいになった。一つ残された空のコップが、悲しいそうに割れとコップを見つめている様に思えて仕方がなかった。ふっと、老人の言葉を思いよこした。無理をしてはいけない。コップに注いだ水は僕の愛。注ぎすぎた愛が溢れ、受けてのコップが壊れてしまった。こじつけの様な気をしたが。今の僕には、十分納得できる光景だった。
  そうだ。今まで僕は愛そうと一生懸命努力することが恋愛の形だっと思い込んでいた。実はそうじゃなかった。本音はもっと愛されたかったじゃないのか?それを素直に出すことの方が大切だったとか言えないか?傷つき、傷つけあって。もう誰も愛せないと考えることは間違いだ。例え傷つけあうことになろうとも、愛されたいと思う気持ちが相手をいつくしみ、それが帰ってことになる。それがお互いを必要としていく、家庭に繋がっていく。
  お互いを必要としてるからこそ愛するし、愛される。そしてその愛は無理せずゆっくりと。本当の意味の家族へと形を描いていく。だからこそ、愛は永遠に続く。
  みょうに納得している自分がいた。この考え方が正しいとは限らない。でも、僕はあの老夫婦の様な人生を歩んでいきたい。無理せずゆっくりと自然に。そして、あるがままに。あるがままというのは本当の自分の気持ちだっと思う。あるがままの自分を受け入れる。そして、もっと素直になる。それが今の僕にとって、最も必要なことなのかもしれない。


13 真我
  「口渴了呢」
  病剛痊愈后的散步,讓我感到有些疲備。回到家裏,我想喝杯水潤潤嗓子,取來了杯子。
  杯子有兩個。是和分手了的女友一起買的。很時髦的玻璃杯。我從冰箱裏取出了水,心不在焉的倒入其中一個杯子裏,一不留神,水溢了出來。我慌忙地想抓住杯子,杯子卻從手中滑落,然後從床上摔落了下來,嗙的一聲,摔碎了。
  「啊!」
  我愣愣地盯著破碎的杯子。床上的水漬漫延開來。看著櫥櫃上的另一個杯子,心中很不是滋味。我覺得剩下的一個杯子仿佛悲傷地凝視著摔碎的那個杯子。突然,我想起來老人說的話。做事不要太過勉強。杯中注入的水就是我的愛。注入了太多,愛就溢了出來,接受的那個杯子就被弄壞了。雖説感覺有些牽強,但,現在的我已經完全能理解了。
  是啊。以往的我,一直認爲要拼命努力地去愛人,這就是所謂的戀愛了。其實不是這樣的。其實我的真心是想要多一點被愛吧?難道就不能說坦率地說出這些話才是最重要的嗎?受到傷害,互相傷害。再也不能愛上任何人了的想法是錯的。就算相互傷害,只要你用想被愛的情感愛護對方,對方也會以同樣的情感回報你。這樣才能彼此互相需要,才能成爲家人。
  正因爲彼此互相需要才會愛人,才會被愛。還有,不要太過勉強這份愛,讓它慢慢開花結果。描繪出真正意義上的家人。正因爲如此,愛才會永久持續下去。
  我不可思議地接受了這種想法。這想法並不一定就是正確的。但是,我想要過像那對老夫婦那樣的人生。不過分勉強,順其自然地。還有,真我。我認爲真我就是自己真正的情感。接受真我,然後,變得更坦率一點。這是對現在的我來説,也是最不可或缺的。

14 epilogue
  僕は割れたコップを片付けてから、ゆっくりとソファに腰掛けた。すると、テーブルの上のある白い封筒が目に留まった。さっき帰ってきた時に、ポストから取り出した郵便物にマッチっていたものだ。気になって手に取ると、表書きに『請求書』っと書かれてある。差出人は『ふしぎ工房』っとなっていた。
  「ふしぎ工房?」
  パットして封を切り、中身を取り出すと。そこには次のような文言を記した紙が一枚入っていた。
  「あなたの幸せをお届けします。愛することを信じなさい。愛されることに素直になりなさい。そして、愛を見つけたら分かち合いなさい。それを生涯に渡る代償として、ご請求申し上げます。
                                ふしぎ工房。」
  不意に、あの少女の姿を思い浮かんだ。「お代は後払いの成功報酬ね」と言ったを思い出す。
  「あれは…夢じゃなかったのか?」呆然としていると、ピンポンとドアベールの音が鳴った。慌てて出ると、そこには後輩の彼女の姿があった。
  「またきちゃいました」と言って俯き影にもじもじしいる。手にはスーパーな袋を抱えている。夕飯の支度に来てくれたのはすぐに分かった。
  「あ、あっ、よくきてくれたね。ごめんね。僕のために何度も足を運ばせて。」
  後輩は「いいえ、いいんです。私が勝手にしていることだから、気にしないでください。」と顔を赤らめながら言った。僕はふっと笑みを溢した。
  「うん。じゃあ、お願いします。」
  後輩は今度は「はい!」っと元気よく返事して。「お邪魔します」と頭を下げた。
  彼女を招きいれ、ソファに座って、彼女の夕飯の支度をする後姿を見ながら。ふっと考えた。もう一度愛することをいちから始めよう。結果を気にすることより、もっと自分に素直になろう。本当の意味でお互いを必要とする関係をゆっくりと気づいていこう。あの老夫婦のように。不意に、後輩の彼女が振り返っていた。
  「先輩、あまり無理しないでくださいね。」と。
  「うん、これからはそうするよ。」
  自分でも驚くほど素直な声だった。


14 終曲
  我收拾完摔碎的杯子后,慢慢地坐在了沙發上。於是,我看到了桌子上的那個白色的信封。剛才回來時,夾在從信箱裏取出郵件裏。我十分在意,於是拿來一看,信封上寫著『付款單』。寄信人是『不可思議工房』。
  「不可思議工房?」
  迅速撕開信封,取出裏面的東西。信封裏有一張寫著以下文字的紙。
  「您的幸福已經送到。請相信愛。請坦率的面對被愛。然後,如果您找到了愛,請將其與人分享。希望您能窮其一生來支付的這筆費用。
                                不可思議工房」
  突然,想起了那名少女的樣子。記起了她說過的話,「報酬在事情成功之後再支付哦。」
  「那……不是做夢嗎?」
  正想的出神時,響起了叮咚的門鈴聲。急忙起身開門,後輩女孩就站在那裏。
  「我又來了」她說著局促不安地低下了頭。手上抱著超市的袋子。我立即明白了,她是來準備做晚飯的。
  「啊,你來了啊。抱歉了,爲了我讓你跑這麽多次。」
  後輩滿臉通紅地說「不,沒關係。是我自己要來的,請不要在意。」。我不由得笑了起來。
  「嗯。那,就拜托你了」
  後輩這回精神十足的回答道「好!」、「打攪了。」低下了頭。
  她讓我坐在沙發上。看著她準備著晚飯的背影。我突然想,再次重新開始戀愛吧。不必在意結果,要更坦率的面對自己。慢慢地感受到真正意義上的彼此互相需要的關係。就像那對老夫婦一樣。突然,後輩女孩回過頭來説。
  「前輩,不要太過勉強哦。」
  「嗯,今後我會這麽做的。」
  我的回答,坦率地連自己也覺得吃驚。
# by kaedemou | 2007-10-01 22:44 | ふしぎ工房症候群
オリジナル朗読CDシリーズ 続 ふしぎ工房症候群 EPISODE.2 「もう誰も愛せない」——小西克幸
原創朗読CD系列 續 不可思議工房 第二章 「再也不能愛上任何人了」——小西克幸

日文臺本聽寫&翻譯:KAEDE

7 運命
  そんなある日、仕事の同僚に合コンに誘われた。僕はすぐさま断った。
  「ごめん、僕はそいうのが苦手だから。」
  同僚は困ったように言った。
  「頼むよ!どうしても、一人足りないんだ。相手の中に気になる女性がいて、どうしてもその人に会いたいんだ。俺たち仲間だろう?だから、頼む!なっ?」
  拝み倒すように頭を下げる同僚前に、僕はしぶしぶ承諾した。仲間とか言われたら仕方がない。なに、ただの飲み会だっと思えばいい。一次会が終わったら、さっさと帰ればいい。今回は人助けだと思えばいいんだし。
  同僚に連れられていたおしゃれなイタリアレストランに、もうメンバーは集合していた。ほとんどが知らない人だっただけに、最初は緊張をしたが、徐々にうつ解け合って、わあわあ盛り上がっていた。僕にとっても、合コンは初めての経験だったし。「まあぁ、これもありかなぁ。」と思い始めた頃。僕にずっと視線を向ける女性の存在に気づいた。かなりの美人だったし、僕も悪い気はしなかったが。席に離れていたダメ、ろくには話が出来なかったから、さほど、気にも留めていなかった。暫らくして、同僚が席替えしようと言い出し、彼女が僕の前に座ることになった。はじめはちょうっとぎこちなかったが、話をするうちに、趣味のことやものの考え方について、いきと思うするようになり。しまいには、僕たちは他の人そっち脱げて、大いに盛り上がった。
  相互をするうちに、お開きの時間になり。レストランの出た後は、銘々解散することになった。カップルになった者、結局相手ができなかった者とに別れ。後は自由行動となった時、僕の隣に彼女がいた。僕の手をしっかり握っている。僕も強く握り返した。そして、そのまま夜の街へと消え、一夜を共にした。
  ほとんど、一目惚れだった。あれほどまでに臆病だった自分が信じられなかった。きっと運命の出会いだったんだ。そう考えるほかない。世の中にはそんな話はいくらでもある。勿論、自分にそんな事が起こる何って、夢にも想わなかったが。
  僕はそう考えると同時に二度あの過ちを繰り返してはいけないと心に固く誓った。そのためにどうすればいいか何って、まるで見当はつかなかったが。そんな思いさえ僕に忘れさせるほど彼女は魅力的だった。
  僕は彼女に夢中になった。いつ何時でも一緒にいたい。できればすぐにでも一緒に暮らしたい。そんな思いもあって、僕はできるだけ彼女と一緒に過ごす時間を作るとこに懸命になった。彼女もそれを望んでいた。彼女の愛情はとても純粋に思えた。何があっても一生僕の側にいる。逃げなければならないことが起きたら、一緒に何所へでも着いて行く。例え、僕が犯罪を犯して収監されても、ずっと待っている。表現の仕方は極端だったが、僕はその言葉に胸を打たれ、本当の理解者が現れたとさいえを思った。
  確かに仕事が忙しい、でも、いくらだって、都合をつけられるようにすればいい。休みを取る分、もっと時間を有効に使って働ければいい。そして、彼女が望むことなら、何でもしてあげよう。前の彼女にして上げられなかったことを今の彼女にしてあげることで償おう。僕の頭の中は彼女のことでいっばいになった。


7 命運
  有一天,同事邀請我去聯誼。我立即回絕了。
  「抱歉,我不擅長應付這種場合。」
  同事顯得非常爲難,說道。
  「求你了!我用盡了辦法,還是少一個人。對方那裏有我中意的一個女孩,我非常非常想見她。我們是朋友吧?所以,求你了!好不好?」
  經不住同事的再三央求,我勉強地答應了。他說了我們是朋友這種話就無法拒絕了。什麽嘛!只要把它當作是普通的聚會不就行了。第一場結束后,馬上回家就行了。這次就當作是幫別人的忙吧。
  同事帶著我來到了一家時尚的意大利餐廳,其他人都已經到齊了。幾乎都是不認識的人。最初有些緊張,不過慢慢地就融洽了起來,後來便十分熱絡了。我之前沒有參加過聯誼,也沒有經驗。開始想著「噢、原來也有這樣的啊。」的時候,我察覺到了有位女性一直看著我。對方是個大美人,而且似乎對我也沒有什麽惡意。因爲不能離開座位,也就不能好好的交談。所以,也沒怎麽留意了。隨後,同事提議換下座位。於是,她坐到了我對面的座位上。開始有些尷尬,交談之后,發現彼此的興趣愛好和想法非常契合。到了最後,我們已經旁若無人的非常熟絡了。
  就在雙方相互交談了解中,聯誼時間結束了。出了餐廳后,我們一一解散。一群人分爲成雙成對的和最終還是形單影隻的。之後便是自由活動的時間了,這時她已經在我的身邊。緊緊地握住了我的手。於是,我也緊緊地回握著她。隨後,我們一同消失在深夜的街頭,共度了一夜良宵。
  幾乎是一見鍾情。我也無法相信那是曾經如此膽怯的自己所為。我認定這是命運的相遇。除此之外不做他想。這種事世上多的是。當然,我做夢也沒有想到有一天會發生在自己身上。
  我在這麽想的同時,也心中堅定地起誓,同樣的錯誤絕對不會再犯第二次。但是,爲此要怎麽做才行,我卻完全沒有方向。她的魅力甚至讓我忘記去思考這些問題。
  我迷戀上了她。分分秒秒都想和她一起度過。如果可以的話,我想和她一起生活。正因爲有著這樣的想法,我拼命努力,竭盡全力騰出時間與她共處。她也如此希望著。她的愛情十分純粹。不管發生什麽事,她都會在我身旁。如果出了什麽事,不得不逃亡時,天涯海角她也會和我同去。就算我因爲犯罪而被関進監獄,她也會一直等著我。這麽种説法可能過於極端了,卻深深地打動了我的心。我甚至覺得真正能理解我的人出現了。
  我的工作確實很忙,可是,不管多忙,只要處理得好就行了。只要工作時更有效利用時間,就能取得休假。還有,只要是她希望的,不管什麽我都會為她去做。沒能為前女友做的事,就用為現在的女友做事來補償吧。我腦中想的全都是她。

8 破局
  しかし、それが間違いだったことに気づくのに、それほど時間はかからなかった。お互いにあまりにも冷静さを欠いていた。あまりにも夢を語りすぎて、現実から遠ざかっていたのである。
  歯車はすぐにも狂い始めた。そして、突然止まった。待たしても破局を訪れようとしていた。
  ある日僕がふっと現実と価値観の問題を口に出した時、恐らくだが、彼女は一瞬にして、夢から覚めてしまったのかもしらない。
  「私が子どもだからいけないのね。」と彼女は言った。
  僕はあえてそれを否定しなかった。なぜなら、このままずっと夢を見続けられるはずがないという僕の現実的な考え方が警告をはしっていたからだった。そして、「今度ゆっくり話し合う必要がある」と言った僕の言葉が急速に彼女を問う避けてしまった。それまで、会えない日でも毎日交わしていたメールの内容はおざなりになり、「会って話がしたい」という僕のメールに、彼女は「時間が欲しい」と答えてきた。
  話し合う前に時間が欲しいというのはどういう意味だ。話し合ってからの方が時間が必要になるんじゃないのか?一方的と感じた彼女のメールに僕は「それはお互いに時間が必要になったということなのかな?」と返した。僕の精一杯の抵抗だった。このままでは、話し合う前に僕たちはダメになる。そういう意味を込めた、僕なりの警告をはしってつもりだった。
  しかし、それ以来、彼女のメールはぷっつりと止んだ。


8 悲傷結局
  然而,沒過多久,我就發現這是錯的。兩人太缺乏冷靜。說了太多的不切實際的夢想,漸漸遠離了現實。
  齒輪開始脫節。隨後,突然停止了。就算等著,等來的恐怕也只會是悲傷的結局。
  某日,當我忽然說出了現實和價值觀的問題時,也許就讓她在那一瞬間從夢中清醒了過來。
  她說「因爲我太幼稚所以不行是嗎?」
  我也完全沒有否認。因爲我現實的想法警告我,不能再這樣一直做夢下去了。於是,當我說「這次我們必須要好好談一下」時,她飛快的避開了我的問話。以往,就算是不能見面的日子,我們也會每天互發的短信的内容也變得敷衍了起來。我發短信說「想見面談一下」,她回復說「她需要時間。」
  談話前需要時間,這是什麽意思?不是見面之後才需要時間吧?她的短信讓我感覺到了她的自私,我這麽回復了「你的意思就是説我們彼此都需要時間,是嗎?」這是我拼盡全力的抵抗了。照這樣下去,在談話之前我們就完了。包含著這層意義,我心中的警鈴再次作響。
  然而,從那以後,我就再也沒有收到過她的短信。

9 限界
  その直後だった、僕は過労で倒れた。朝になって気づくと、全身びっしょりと汗をかき、高熱に目が眩み、起き上がることさらできない。全く体の自由が利かなくなっていた。会社に電話を掛けようにも受話器に手が届かない。どうすればいいか考えるまもなく、そのまま気を失った。
  気づいたらもう夜になっていた。体の状態はまるで変わっていない。あまりも苦しさに、このままでは死ぬのではないかとさえを思った。僕は震える手で携帯電話を探り合って、彼女の電話番号を押した。助けて欲しい一心だった。コール音が長く続く、「早く出てくれ!」と祈っているうちに、ルスバン電話に切り替わった。僕は声を振り絞った。
  「僕…だけど。倒れて…動けなくなっちゃって。でも、君の声だけでも…聞きたいと…思ったから」
  それだけ言うのは精一杯だった。心のどこかに、彼女が来てくれるという思いがあった。きっと、助けてくれるという期待があった。しかし、どれだけ待っても電話がかかってくる様子がない。「ルスバン電話に切り替わったのは、僕の電話に出たくなかったからなのか?」という思いがよぎる。
  暫らくして、一通のメールが届いた。その内容は一瞬で僕を落胆させた。
  「大丈夫ですか?早く治るように心から祈っています。」と。
  僕はすぐさまメールを返した。
  「具合がよくなったら、本当に君とちゃんと話がしたいと思っているんだ。」
  それに対する返信はなかった。僕は絶望した。そして、例えこの体がどうなろうとも、彼女の元へ行かなければならないと思った。行ってどうなるものでもないことは分かっていた。でも、このままでは、二度と彼女に会えなくなる、二度と人が愛せなくなってしまう。僕の心は体以上に悲鳴を上げていた。
  やっとの動いて、家を出たものも、歩くことさえままならない。タクシーを捕まえようとしても、なかなか来ない。そればかりか、やっと来たと思っても、僕の様子を見て不思議を思ったのか、目の前を無調に走り去っていく。もう、何所をどう歩いているか分からない。道路脇の辺にかじりつき、伝うように歩いていたが、もう限界だった。僕はそのまま意識を失った。


9 極限
  就在那之後,我因爲過度勞累而病倒了。到了早上才發現自己已經全身大汗淋漓,因爲高燒而頭暈目眩,甚至連身下床都辦不到。身體完全不聼使喚。想打電話去公司卻連電話也夠不到。正想著該怎麽辦才好,卻漸漸失去了意識。
  清醒時已經是晚上了。身體的狀況一點也沒有好轉。實在太過痛苦,我甚至想,我會不會就這麽死了。我用顫抖的手摸索著手機,按下了她的電話號碼。我一心只想求助。通話音一直持續地響著,就在我祈禱著「快點接電話」時,通話轉到了留言信箱。我聲嘶力竭地說道。
  「是……我。我病倒了……無法動彈。但是,我……只想……聼聼……你的聲音。」
  說這些話已經是竭盡全力了。在心中的某處,想著她會來。期待著她一定會來救我。可是,不管怎麽等,都不像會有電話打進來的樣子。一個念頭滑過心頭,「轉到留言信箱是因爲不想接我的電話吧?」
  不久,我收到了一封短信。短信的内容,瞬間讓我心灰意冷。
  「你沒事吧?我會在心裏祈禱,願你早日康復。」
  我立即回復了短信。
  「等身體好了,我真的想好好跟你談一下。」
  她沒有回復。我絕望了。於是,我想不管身體會變得怎樣,我也一定要到她那裏去。我很清楚就算去了也是徒勞。但是,如果這樣下去,我就再也見不到她了,再也不能愛上任何人了。心中的哀鳴更甚於肉體的痛苦。
  終于能動了,走出了家門,卻連走路也沒法辦到。想叫出租車,車卻怎麽也不來。不僅如此,看著車終于來了,或許是司機看了我的樣子覺得不可思議,在我面前就這麽揚長而去。我已經不知道走到了那裏,也不知道是如何走到的。我貼著路邊,照著別人說的走著,但是,已經到了極限了。我就這樣失去了意識。

10 ふしぎ工房
  どのくらい時間が経ったのか?薄ら目を開けると、薄暗い倉庫の中に横たわっている自分に気づいた。
  不意に、「大丈夫?」という明らかに幼い少女の声が聞こえた。顔を持ち上げると、女の子が僕をきょとんとした顔で覗き込んでいるのが見えた。
  「ここはどこ?」
  少女は「ふしぎ工房よ!」と答えた。
  「僕はなぜここに?」
  ふしぎ工房と聞いても、ピント来ない。それより、どうして自分がここにいるのかが知りたかった。しかし、少女はそれには答えずに。
  「ここはね、幸せを売っているお店。私はお留守番してるの」といった。
  「幸せって」
  熱に浮かされ、ぼんやりした頭ではもうそれ以上聞き音がない。渇すんだ目では少女の顔形さえはっきりしない。お遊びなのか、真面目なのか、それすれ判断できない。ぼんやりしていると、少女がまた言った。
  「あなたも幸せを買いに来たんでしょう?」と
  それを聞いて、途端に涙が溢れた。このどうにもならない状況で、心まで悶え苦しんでいる僕にとっては、とてつもなく、大きな意味がある言葉だった。
  「幸せに…なりたい…」僕は嗚咽を上げながら呟いた。
  するっと、少女は「大人なのくせに、泣いちゃダメよ。」と言いながら。紙と鉛筆を差し出した。ここに願いを書けという。
  これはきっと夢なんだなと思った。だったら、少女の指示に素直に従おうと思った。差し出された『注文書』と書かれた紙に、僕は「幸せになりたい」と震える手で書いた。
  少女はそれを受け取ると「お代は後払いの成功報酬ね。」といった、にっこりと笑えた。
  そのぼんやりとしか見えない笑顔を見ながら、僕は再び気を失った。


10 不可思議工房
  過了多久了?我微微睜開雙眼,發現自己正躺在昏暗的倉庫中。
  突然,我聽到了輕快地年幼女孩的聲音,「你沒事吧?」擡起頭來,我看到了一個小女孩呆呆地窺視著我的臉。
  「這是哪裏?」
  女孩答道「是不可思議工房呀!」
  「我爲什麽會在這裡?」
  就算聽到了不可思議工房,我也完全不知道是哪裏。而且,我更想知道自己爲什麽會在這裡。可是,女孩根本不回答我。
  她說「這裡啊,是出售幸福的店哦。我是留下來看店。」
  「幸福…」
  由於發燒,昏昏沉沉的除了這句話什麽也沒有聼清。乾澀的雙眼連女孩的臉也看不清楚。我也無法判斷這到底是遊戲還是認真的。就在我發呆的時候,女孩又説話了。
  她說「你也是來買幸福的吧?」
  聽到這句話,我突然流下了眼淚。在這個不知所謂的情況下,這句話對於心中鬱悶痛苦難當的我來説,有著無可比擬的重大意義。
  「我想…獲得幸福…」我哽咽著低聲說道。
  於是女孩一邊說著,「都是大人了,哭可不行哦。」一邊取出了紙和鉛筆。說在這上面寫下心願。
  我覺得這一定是在做夢。所以,想就乖乖的按照女孩的話去做吧。我用顫抖的手在給我的那張寫著『訂單』的紙上,寫下了心願。女孩收下了訂單,微微一笑,說「報酬在事情成功之後再支付哦。」
  看著那張模糊不清的笑臉,我再次失去了意識。

11 恋愛に向いてない…
  鳥の声で目が覚めたら、はっとして周り身を見渡すと、そこは自分の部屋だった。何時の間に帰ってきたんだろう?茫として考えていると。「大丈夫ですか?」という女性の声が聞こえて驚いた。声をする方に頭が持ち上げると、会社の後輩の女の子がエプロン姿で立っていて、二度驚いた。
  彼女は僕の側に腰を下ろすと、このまでの経緯を語ってくれた。僕が会社を無断欠勤したこと。何度連絡をいれても電話に出ないこと。心配になって上司に相談し自宅まで様子を見に来たこと。部屋の鍵は開いたままで、中で僕が倒れていたこと。びっくりして、救急車を呼び病院に運んだこと。一昼夜点滴を受け、昨晩家にタクシーで連れ帰ってきたこと。
  「そうなのか?」
  すると、僕は二日間も意識がなかったことになる。おとといの晩、家を飛び出したことや少女に出会ったことも夢にすぎなかったのか?そんなことを考えていたら、彼女の「すみません」っという声が聞こえた。
  「えっ?」僕が不思議そうな顔をすると、彼女は少し恐縮した面持ちで、病院に行くときに替えの下着を持ち出したや、戻ってきてからも勝手に掃除や洗濯をしてことについて、僕に謝った。
  「そんなこと…寧ろ、僕の命の恩人じゃないか?」
  そう言ってあげると、彼女も安心した顔になり「よかった!」と顔を綻ばせた。そして、「ちょっと待っててください」と言って、台所に立つと、お粥と突合せを運んできた。僕が寝ている間に用意してらしい。
  「おっ!ありがとう。」
  考えてみたら、彼女はこの二日間、僕に就ききりだった訳で、それだけでも、十分大変だったろうと思う。ろくに寝てないに違いない。感謝の気持ちで一杯になった。
  後片付きを済ませると、彼女は「これから出社しますけど、お昼の分も用意してありますので、レンジで温めて、ちゃんと食べてくださいね。」と言って。帰り自作を始めた。「帰りには夕飯の支度をしに、また予定いいですか」と僕に聞いた。
  「あっ…うんっ!頼んでもいいのかな?」
  彼女は「はい!」と元気な返事をして出でいた。本当にいい子だっと思った。
  お昼になって、用意してもらった昼食を食べてから、ちょっと散歩しこようという気になった。体の調子も大分良い。少し外の空気に当たりたくなった。
  暫らく歩いてから、近くの公園のベンチに腰掛け、ぼうと空を見上げた。よく晴れ渡ったいい天気だった。これまでの事を少し考えてみる。
  あの晩彼女に電話を掛けたことは果たしてよかったのだとうか?それ以前に、僕たちの関係はもう終わっていることは分かっていたはずだ。でも、病気で苦しんでる中、もしかしたらという淡い期待があっても当然じゃないか?彼女が来てくれさえすれば、きっと僕たちはやり直せだっと思う。いや、そう考えるのは予想。それでは彼女を責めることになる。そこまで彼女を追い込んだのは、きっと僕なのだから。
  やっぱり、僕は恋愛には向いてないかもしれない。二度経験すれば、自ずと分かる。もう誰かを愛することはやめよう。傷つき、傷つけあう関係はこれでおしまいにしよう。もう大分疲れてしまった。それでも、彼女達には幸せ欲しいと思う。この先不幸な人生を歩もうなら、その責任の一端は僕にあることになるかもしれない。それだけはなって欲しくない。


11 不適合戀愛……
  聽到鳥鳴聲,我睜開眼,急忙環顧四周,發現這裡是自己的家。我是什麽時候回來的?就在我呆呆地思考時,突然聽到的女聲讓我吃了一驚,「你沒事吧?」。我向發出聲音的方向擡頭看去,再次被穿著圍的公司後輩女孩的樣子嚇了一跳。
  她在我身邊坐下,將發生的事一一娓娓道來。先是我無故曠工。然後她不管怎麽打電話就是沒人接。因爲擔心我而去找上司商量,隨後來到我家看看我的情況。發現門開著,而我倒在家裏。她嚇了一大跳,急忙叫了救護車將我送到醫院。我打了一天一夜的点滴,她昨晩才乘出租車把我帶回了家。
  「是這樣嗎?」
  也就是說,我已經昏迷了兩天了。前天晚上,我從家中飛奔而出以及遇到那名少女的事都不過是一場夢罷了?正想著這件事,聽到了她說了句「對不起。」。
  「嗯?」
  看著我一臉的不解。她的神色稍微有些惶恐。她去醫院時拿了些換洗的衣物,回來時擅自替我打掃了房間和洗了衣服,爲此她向我道歉。
  「別這麽説……相反,你可是我的救命恩人呢?」
   我這麽對她說,她也顯得安心了,舒展了容顔,說著「太好了」。隨後,她說「請稍微等一下哦」,去廚房端來了粥和餐具。似乎是在我睡着的時候準備好的。
  「啊!謝謝。」
  仔細想想,這兩天為了要一直要照看我,她大概也累得夠嗆了吧。一定沒有好好睡過覺。我心中充滿了對她的感激之情。
  收拾完一切後,她說著「我接下來要去公司上班。午飯我已經準備好了,你用微波爐熱一下就行,一定要記得吃哦。」然後,開始收拾準備回去了。她又問我「我回來時,再替你準備好晚餐的材料,行嗎?」
  「啊……嗯!那就拜托你了,行嗎?」
  她很有精神的回答我「好!」。她真的是很好的女孩。
  到了中午,我吃完了替我準備好的午餐,想去散一下步。身體已經好的差不多了,也該呼吸一下戶外的新鮮空氣了。
  走了一段之後,我在附近公園的長凳上坐下,看著天空發呆。真是晴空萬里的好天氣啊!我回想起至今發生的所有事。
  那晚,給女友打電話這件事,到底做得對不對。在那之前,我應該很清楚我們的關係已經結束了。可是,當人在承受病痛時,會抱有「如果萬一」這種存有一絲期待的心態,不也是理所當然的事嗎?我想如果她來了的話,我們一定能重新開始。不,這不過是我的想象。我卻因此而責備她。是我將她逼到了這種地步。
  果然,我也許真的不適合戀愛。兩次戀愛都是因爲自己而導致分手。我不要再愛上任何人了。既受到傷害又互相傷害的這種關係還是結束吧。我已經很累了。即便如此,我也希望她們能獲得幸福。如果今後她們走上了不幸的人生之路,罪魁禍首之一或許就是我。只有這,是我不願意看到的。
# by kaedemou | 2007-09-30 20:51 | ふしぎ工房症候群
遙かなる時空の中で1&2&3 花祭
~風の章~
語り「常初花の君」~橘友雅~


日文臺本聽寫&翻譯:KAEDE

  ふふ、幸せに絶えないといった顔をしているね。そんなに私の寝顔を見るのが気に入ったのかい?恥ずかしがることはないだろう?寝顔を見られたのは君じゃない。私かい?私は平気だよ。自分の心を偽って、楽しみを棒に振るほど若くはないのってね。神子殿の膝の上でくつろんこの一時を、私はたいそう気に入ってるだよ。
  ふふふ、また紅くなったね。今度は怒っているのかい?まるで常初花だね。心も表情も目まぐるしく変わる君は、初花の様に新鮮な喜びを、いつも私に与えたくれる。見ていてあきないよ。私はそんな君の虜にされて、遥かな時を越えたのだ。いつまでも、君という花に寄り添って、愛でていたい。この至福を私から奪わないと、約束してくれるよね、神子殿。

遙遠的時空中1&2&3 花祭
~風之章~
獨白「如常初花般的你」~橘友雅~

  呵呵,您一臉無比幸福的樣子呢。看到我的睡顏,您這麽高興嗎?沒什麽好害羞的吧?被看到睡顏的又不是您。我?我無所謂呀。不隱瞞自己的内心,盡情揮灑歡樂,這樣才會越來越年輕哦。躺在神子殿下的膝上的這一刻,是我最最喜歡的呢。
  呵呵,又臉紅了呢。這次是生氣了嗎?真像常初花呢。心情和表情的轉變讓人目不暇接,絢爛奪目,如同初開的花朵一般,總是能給我新鮮的喜悅。怎麽看都看不厭。我就是為這樣的您所俘虜,跨越了遙遠的時空。想要永遠在您這朵花身邊,愛著您。不要把這至高無上的幸福從我身邊奪走。我們約定好了哦!神子殿下。
# by kaedemou | 2007-09-28 21:15 | 遙かなる時空の中で